★次回開催★ 

2019年12月14日(土)

[ご予約開始日]11月30日(土)10:00〜

詳細はおって告知します

さまざまなスタイル(モードと流行文化)について、映像やグラフィカルな資料をもとに考察していきたいと思っています。キーワードは「ディレッタンティズム」です。ディレッタント=好事家からの視点で過去のスタイルを見てゆく。歴史を辿るというよりも、その当時の気分に浸るということかもしれません。クラブ名を「ロマン的魂と夢」としたこともそれ故です。

時代的にはモードの始まりである中世を起点に、ロココや1830年代のロマン派を挟んで、1970年代のノスタルジック趣味への回帰あたりまで。でも、モードの変遷史ではありません。その流行を生んだ文化そのものに切り込んでいきます。上流の風俗から陋巷の徒まで。すべての先端が対象です。

「ディレッタンティズム」とは、もの好きの役に立たない趣味の謂いでもあります。役には立たねど、知識と視覚の素晴らしい愉悦がある。それが「ロマン的魂と夢」の名で展開してゆく当クラブの本質です。

グラフィック・デザインを中心に書籍や雑誌の企画・編集・執筆・制作までを手がけるpapier colléを主宰、最新刊『20世紀初頭のロマンティック・ファッション』はじめ比類なきファッション史の著作でも知られる長澤 均主催のクラブは、スタイル(モードと流行文化)をめぐるトークショー&サロン。

豊富なヴィジュアル資料を入り口に、博覧強記とエレガントな語り口で、私たちを特別な時間旅行へと誘います。

「サロン」とは歴史的にみても「スペクタクル空間」であったのでは?と思っています。知識のスペクタクル、会話のスペクタクル、当意即妙のスペクタクル。

そのサロン的空間で、テーマとする時代の原資料を持ち寄り、写真資料と独自に編集した映像で、知と視覚のスペクタクルを体験していただければと思っています。

たとえばアール・デコをテーマにするなら、当時作られた香水瓶や雑誌などの実物をご覧いただき、写真資料だけでなく立体的に体感できるようにします。スタイル(様式)にまつわる内容が中心ですが、それはどれも膨大な資料を用いて「美の本質」に迫っていく「エステティカ(美学)」のサロンとなるはずです。

長澤 均|Hitoshi Nagasawa

グラフィック・デザイナー/ファッション史家

装幀、CDジャケット、展覧会などのグラフィック・デザインのかたわらモード史を中心に多くの著作を刊行。『流行服~洒落者たちの栄光と没落の700年』、『BIBA スウィンギン・ロンドン1965~1974』など、誰も書かなかった視点によるものが多い。オンライン古書店モンド・モダーンも運営している。また、モード雑誌は1910年代からの『Gazette du bon ton』の完本、1920年代からの『Vogue』、『Harper's Bazaar』を多数コレクションしている。

papier collé

mondo modern

Twitter|@mondo_modern

『美女ジャケの誘惑』刊行記念トークショー

《ロマン的魂と夢vol.2〜1950年代のエレガンスとエロティシズム》

 

★終了致しました

開催日|2019年8月25日(日)

イベントの内容

長澤 均の新著『美女ジャケの誘惑』刊行記念となる今回のトークショーは、題材となった「美女ジャケ」の時代、1950年代の美意識を探るものです。

50年代はモード的には「究極のエレガンス」の時代でありながら、一方では隠されて存在した「究極のエロティシズム」の時代でもありました。その両極を、多くの図版や当時の雑誌などで読み解こうとするものです。

ディオールが1947年に「ニュールック」を発表したとき、20年代に廃れた女性のコルセットを復活させてしまいました。最上流の美のためのコルセットは、一方でバーレスク劇場などでのストリップティーズの最も重要な小道具でもあったのです。この両極。

シュミーズ、ガーターベルト、ストッキング、手袋、帽子など、いまでは日常の必須ではなくなった、あるいは消えてしまったモードの小物も探求します。

そしてすべてを括るキーワードは「複雑な装置」です。これは何を意味するのか? 是非、サロンにてお確かめいただけましたらと思います。

当日は、長澤 均がこれまでコレクションしてきた1950年代の『Vogue』や『Harper's Bazaar』などのヴィンテージ・モード誌、当時のフルファッション・ストッキング、その他香水、手袋などを持参しますので、是非、手にとってご覧になってください。霧とリボンが所蔵する、今春惜しまれながら閉店した英老舗コルセットメーカーAxford社のコルセットも展示します。

新著『美女ジャケの誘惑』も当日ご購入頂けます。素敵なレジュメ、夏らしいデザートと冷たいドリンクをご用意して皆様のご来場をお待ちしております。

『20世紀初頭のロマンティック・ファッション』刊行記念トークショー

《ロマン的魂と夢vol.1〜ふたつの黄昏》(2019.5.18)

菫色をより濃く深くする黄昏時間——美への歓声とため息に満ちたサロンイベント、ご好評を頂き無事終了致しました。

ガス灯以降の時間感覚——「黄昏どき」が単なる日の沈む時間から、ロマンティックな意味を持つようになった。多彩なスライド資料を駆使して展開する長澤さまの魅惑の読み解きに、沈黙していた絵画たちからロマンティックな会話が聞こえてくるかのようです。

アブサン色と菫色がふたつの黄昏のよう——メリリル様特製、可憐なアイシングクッキーがティタイムを飾ります。長澤さま自ら作曲・演奏、編集した映像作品にご歓談の賑わい重なる楽しきサロンの風景。

黄昏どきに「パリの宵」が重なって——ブルジョワ社の香水「SOIR DE PARIS」やパウダーはじめ、アール・デコ時代のコンパクトや漆黒のバカラ製香水壜まで! 今回も長澤さまの貴重なコレクションがお披露目されました。

『ガゼット・デュ・ボン・トン』はじめ高級モード誌の息遣いを肌で感じながら鑑賞する至福のひとときにあちこちで歓声が。貴重なコレクションを惜しみなくご提供下さる長澤さま。美への無償の愛に胸がいっぱいになりました。 

「ふたつの黄昏」とは、頽廃的なアール・ヌーボーの黄昏とロマンティックなアール・デコの黄昏。それは同時に、美と知の黄昏でもありました。ディレッタンティズムのビジュー長澤さまに、心からの感謝と敬意を込めて——